センター長挨拶

脳卒中や心臓病などの循環器病は、突然発症することが多く、日常生活に大きな影響を及ぼします。場合によっては命に関わり、また命が助かったとしても、後遺症に悩んでいる患者さんやご家族が多いのではないでしょうか？日常生活や就学・就労、リハビリテーション、自宅療養・介護などについて、多くの不安を抱えていらっしゃるかもしれません。特に青森県は循環器病の発症や死亡率が高く、その対策は喫緊の課題です。

この度、弘前大学医学部附属病院内に「青森県・弘前大学医学部附属病院　脳卒中・心臓病等総合支援センター」が開設されました。センターでは、青森県と密接に連携し、脳卒中や心臓病を有している患者さんやご家族が抱えている不安や困りごとについて、医師や看護師、リハビリスタッフ、薬剤師、管理栄養士、医療ソーシャルワーカーなど、専門スタッフによる相談支援を行います。小児期に発症した脳卒中や心臓病についても、成長に応じたサポート支援を致します。また、循環器病について理解を深めるための資料を多職種の視点で作成し、県民の皆さんにお届けします。さらに、県内の医療機関の連携を深め、県民が安心して暮せるような病診連携ならびに病病連携を構築します。

本センターが拠点となり、県全体における循環器病患者・家族のための包括的な支援体制が構築され、青森県が掲げる「循環器病による年齢調整死亡率の減少」と「健康寿命の延伸」に向けて全力で頑張ります。脳卒中や心臓病について不安な点や疑問がありましたら、お気軽にご相談ください。